10月の社会生活支援
りんご狩り梨狩り
秋の果樹園、実りの一日
朝の光が優しく降り注ぐ潟上市の加賀谷果樹園。木々の間を歩くたびに、秋の香りが深く胸に染み入ってくる。
枝に実るりんごは、太陽の光を浴びて赤く輝いていた。一つひとつ手に取り、その重みを感じる。梨の木には、みずみずしく膨らんだ実がたわわに実り、そっと触れるとひんやりとした感触が心地よい。自分の手で収穫する喜びは、スーパーで買う果物では決して味わえない特別なものだった。
果樹園の木陰でお弁当を広げる。木漏れ日が揺れ、さわやかな風が頬を撫でる。採れたての果物は大切に袋に詰めて、家に持ち帰ることにした。ここには、忙しい日常では忘れがちな、ゆっくりと流れる時間があった。
午後からは秋田市のセリオンへ。果樹園とはまた違った賑わいの中で、買い物を楽しむ。地元の産品や季節の品々を眺めながら、午前中の穏やかな時間を思い返す。
果樹園で過ごした時間は、ただの観光ではなく、土地の恵みと触れ合う、心を満たす体験だった。秋田の秋が、記憶の中に鮮やかに刻まれた一日となった。

